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NOU-GYO Lab 2025:東須磨漁業振興会・山田水産/山田幸治さん

2025年に始動した「KOBE NOU-GYO Lab」(神戸農漁ラボ)
農家さんや漁師さんが“体験プログラム”をつくることで、もっと一次産業に関心をもつ方、一次産業に関わる人を増やそうという取り組みです。
2025年度は11のプログラムが実現に向けて動き出しています。
今回、参加されている方をご紹介していきます。vol.6は東須磨漁業振興会・山田水産の山田幸治さんです。
つくったプログラムなどは随時お知らせしますので、続報をお楽しみに。

東須磨漁業振興会・山田水産/山田幸治さん

①活動エリア
神戸市須磨区

②漁師を始めるきっかけ、年数
祖父から続く漁師の家系で、私は3代目です。サッカーが好きでプロ選手を目指していましたが、怪我で断念し、漁師の道へ進むことを決意しました。兄弟は船酔いするため漁師には向いていなかったのに、自分だけが船に強かったんですよね。漁師になって29年目になります。

③ どんな漁業をしていますか
主な漁業は「のり養殖」と「しらす漁」です。のりは10月から4月、しらすは5月から12月がシーズンです。その他にも、タコ漁や刺し網漁でカレイなどの底魚も獲っています。30年近い漁師生活の中で、エビやカニ、シャコなどの海底にいる生き物は激減していて、逆に放流の効果でヒラメやキジハタは増えていると感じています。

④体験コンテンツの開発に興味をもったきっかけ。
海を良くしていくために、漁師だけで声を上げても意見が届きにくいという課題を感じています。そこで、一般の人々にも漁業や海に関心を持ってもらい、体験を通じて交流することで、共に海を守っていく気運をつくりたいです。また、一般的に持たれがちな「漁師は怖い」というイメージを払拭し(笑)、気軽に漁師とも交流できる環境づくりも進めていきたいです。

⑤どんな体験コンテンツを提供したいですか。
150人ほどで網を引く「地引き網体験」を提供したいと考えています。地引き網体験は、かつては地域で行われていたもので、今回は食育の一環として小学校から声がかかりました。地引き網体験を通した教育的なプログラム構成や、もっと多くの学校に来てもらうための仕組みづくりを進めたいと思っています。