NOU-GYO Lab 2025:めぐり農園/小栗広恵さん
2025年に始動した「KOBE NOU-GYO Lab」(神戸農漁ラボ)
農家さんや漁師さんが“体験プログラム”をつくることで、もっと一次産業に関心をもつ方、一次産業に関わる人を増やそうという取り組みです。
2025年度は11のプログラムが実現に向けて動き出しています。
今回、参加されている方をご紹介していきます。vol.3はめぐり農園の小栗広恵さんです。
つくったプログラムなどは随時お知らせしますので、続報をお楽しみに。
めぐり農園/小栗広恵さん
①活動エリア
神戸市北区山田町
②農業を始めるきっかけ、年数
もともと看護師として働いていましたが、仕事に疲れを感じ、何か他のことをしたいと考えていました。そんな中、たまたまテレビで広島のレモン農家が特集されている番組を見て、「これだ!」と直感的に思ったことが農業を始めるきっかけです。その後、複数の農業研修に通い、新規就農をしました。2024年2月から農地を借りて本格的に農業を開始し、2年目を迎えています。また、毎月1日と15日は、畑のある山田町原野地区で「はらのマルシェ」を開催し、野菜を販売しています。
③栽培作物、規模
現在は、ぶどうの木を1.5反(約1500㎡)で40本、レモンを0.5反の畑で栽培しています。 果樹は植えてから収穫できるようになるまで時間がかかるため、野菜も栽培していて、玉ねぎとさつまいもを中心としつつ年間50種類ほどの多品目の野菜を育てています。
④体験コンテンツの開発に興味をもったきっかけ。
これまで茶道を長年続けていて、茶名も拝受しました。 現代は、茶道の敷居が高いと感じている人が多いのかもしれませんが、農と組み合わせて気軽にお茶の美味しさや楽しさを知ってもらう機会をつくりたいと考えています。
⑤どんな体験コンテンツを提供したいですか。
農家という立場を活かし、里山や畑といった自然豊かな環境でお茶を楽しんでもらう体験を提供したいと考えています。例えば季節のいい時期には、私のつくった果物を用いた茶菓子で、畑の一角でお茶会を開くようなイメージです。また、茶道の道具には竹や木といった自然素材のものが多く使われており、農業や里山での活動と結びつけて、一緒に道具づくりもできるようなプログラムも検討しています。こうした体験を通して、山田町に足を運ぶ人を増やし、お茶に興味を持つ人やお抹茶の美味しさを知る人が増えてほしいです。