KOBE NOU-GYO Lab 2025: KOBE PAIR TRAWLINGS のみなさんフォトレポート
2025年に始動した「KOBE NOU-GYO Lab」(神戸農漁ラボ)
農家さんや漁師さんが“体験プログラム”をつくることで、もっと一次産業に関心をもつ方、一次産業に関わる人を増やそうという取り組みです。
2025年度は11のプログラムが実現に向けて動き出しています。
今回は、体験プログラムの様子をお伝えします。vol.7は KOBE PAIR TRAWLINGS のみなさんです。
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KOBE PAIR TRAWLINGS
近年いかなごの不漁が続き、神戸や兵庫県の郷土料理である「いかなごの釘煮」が消滅危機にあります。いかなごが戻ってくるまでの間、”しらす”での釘煮づくりの体験を提供したいと応募いただきました。神戸農漁ラボ事務局と検討を進める中で、
・しらすの釘煮をつくるにあたり、いかなごとの違いを運営側が理解する必要がある。
・イベントをするために、イベント全体の流れや広報、申込方法について検討を進めたい。
・安定的にイベント実施を続けていくために、冷凍のしらすでもつくれるのかなどの想定をしていく必要がある。
という話が進み、9月から複数回に渡る釘煮づくりの検証を行い、実際に参加者のみなさんを集めてイベントを実施しました。

穏やかな気候に恵まれた11月下旬。様々な世代の方が東垂水会館に集まりました。釘煮文化が大切に続いてきたことを感じます。

漁師の西村さんからイベント開始の挨拶です。今回は、当日、漁師のみなさんが獲った生のしらすを使うことができました。前日や当日の朝に、しらすが必ず獲れるとは限りません。新鮮な魚を使ってイベントを…というのも実は難しいのが自然相手の仕事です。
漁師さんからつくり方を聞き、早速調味料や生姜を鍋の中へ入れ煮立たせ、生のしらすを入れていきます。

吹きこぼれないように様子を見ながら、しばし煮込んでいきます。その間に、今回のイベントが立ち上がった経緯を、漁師の山田さんを中心にお話しました。
昨今、様々な要因により海の資源が減ってきています。 KOBE PAIR TRAWLINGSというチームも、地区の垣根を越えて、みんなで海の資源を管理していこうということで結成されたそう。海のことは、六甲山系をはじめとした山の環境とも、そして私たち人間の営みとも密接につながっています。こうして海のことを知ってもらうことで、少しでも興味を持ってもらえたらうれしいとのことでした。
その後はいかなごとしらすの違いなども教えてもらいました。

汁気が無くなれば、釘煮の完成です。ザルにあけ、粗熱をとったらそれぞれの持ち帰りパックに詰めて終了です。「長年いかなごの釘煮をつくっていて、今回のイベントを目にしたときにすぐ応募しました。懐かしくて楽しかったです。」そんなお声もいただくイベントとなりました。

今後は振り返りを進めつつ、継続的な実施体制や時期、生しらすをどうやって販売するかなどについて検討を進めていきます。
写真:岩本順平
