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KOBE NOU-GYO Lab 2025:小栗広恵さんフォトレポート

2025年に始動した「KOBE NOU-GYO Lab」(神戸農漁ラボ)
農家さんや漁師さんが“体験プログラム”をつくることで、もっと一次産業に関心をもつ方、一次産業に関わる人を増やそうという取り組みです。
2025年度は11のプログラムが実現に向けて動き出しています。
今回は、体験プログラムの様子をお伝えします。vol.5はめぐり農園の小栗広恵さんです。

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めぐり農園  小栗広恵さん

農家という立場を活かし、里山や畑といった自然豊かな環境でお茶を楽しんでもらう体験を提供してみたいと応募いただいた小栗さん。神戸農漁ラボ事務局と検討を進める中で、

・農家であるという強みを活かし、お茶会と収穫体験のようなものを組み合わせてみてはどうか。
・小栗さんがつくった果物や野菜で、オリジナルの茶菓子を提供できると理想。
・いっそのこと、畑の中に移動可能な茶室をつくってしまうのはどうか。

という話が進み、今回の主なサポートとして、茶室をつくるという形になりました。
11月某日、無事茶室が出来上がり、畑でのお茶体験を実施することにしました。

今期初の寒波に見舞われ、すっかり冬の装いとなった11月中旬。参加者のみなさんと小栗さんは北区山田町の農村に集まりました。
集合場所から、景色を楽しみつつ小栗さんの畑にゆっくり歩いていきます。

畑に到着すると、真ん中には茶室が。ゆっくりと靴を脱ぎ、茶室に上がってみます。見渡す景色が広がり、別世界に迷い込んだよう。
畑のお茶会が始まります。小栗さんから自己紹介をして、お茶のこと、そしてお茶の作法を丁寧に教えてくれます。

茶菓子は、小栗さんの育てた安納芋を使った羊羹。茶菓子を食べながら、小栗さんにお茶を点ててもらいます。1つ1つの所作に意味があることを教えてもらいながら、ゆっくりと場が流れてゆきます。

普段あくせくしている時間の感覚がふと無くなり、鳥の鳴き声がよく聞こえるようになったりして、その場に没入していくのがとても心地がいい。

小栗さんにお茶を点ててもらった後は、参加者のみなさんにも点ててもらいます。少し緊張しながらも、今日この場に集まったご縁を大切にしながら目の前の方にお茶を点てました。

今後は、振り返りを進めつつ、値段設定やどうやって告知をしていくかなどについて検討を進めていきます。

撮影:岩本順平