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KOBE NOU-GYO Lab 2025:増田幸市さんフォトレポート

2025年に始動した「KOBE NOU-GYO Lab」(神戸農漁ラボ)
農家さんや漁師さんが“体験プログラム”をつくることで、もっと一次産業に関心をもつ方、一次産業に関わる人を増やそうという取り組みです。 2025年度は11のプログラムが実現に向けて動き出しています。 今回は、体験プログラムの様子をお伝えします。vol.3はHATA+BE(はたび~)の増田幸市さんです。

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HATA+BE(はたび~)/増田幸市さん

農村地域の高齢化が進む中、若い世代が活躍できる場をつくり、農村の維持と活性化につなげたいという思いが強くなった増田さん。
当初は、インバウンド向けの農業体験コンテンツを想定しながら神戸農漁ラボ事務局と話を進めていました。しかし、実は増田さんが好きだったのは、「The 日本」を体現することよりも、「トム・ソーヤーの冒険」「スタンド・バイ・ミー」といった、冒険や探検といった要素を取り込むことでした。ならば対象をインバウンドではなく、関西圏の親子向けにしよう!といった話し合いを重ね、実際に形にしてみることにしました。

 

10月某日。少しずつ秋の様子が広がる農村地域に、子どもたちと親御さんが集まってくれました。
今回は、竹クラフトと焚き火料理です。まずは増田さんの挨拶や安全管理の説明の後に、ノコギリを腰にセットするなどの準備をしていきます。冒険に向かう武器を手にした気分です。

すぐ横にある竹林に入り、竹を切り出します。まさに探検といった雰囲気。

竹を切り出し終えると、次はダッチオーブンを使った焚き火料理の準備です。ダッチオーブンの中に、豪快に野菜を入れていきます。

下準備を終えたら、焚き火の中に運びます。プランによっては、火起こし体験からの焚き火料理プランも検討しています。ここからは、火を絶やさないようにじっくり煮込んでいきます。

煮込んでいる間に、切り出した竹でお箸とお皿づくりです。建築の仕事も長らくやってきた増田さんの指導の元、ノコギリやナタ、小刀を使ってつくっていきます。

ちょっとした休憩には、細い竹の先にマシュマロをつけて、おやつタイムも。

さて、料理も竹クラフトも完成し、いよいよお昼ご飯です。子どもたちは自分でつくった料理を、自分たちでつくったお皿に入れていきます。増田さんが育てたお米も登場です。
みんなで美味しくいただきました。

トライアルは無事終了しました。
今後は、こうしたコンテンツをインターネット上で販売するための仕組みづくりを、クリエイターと一緒に進めていきます。

撮影:江藤洋平