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KOBE NOU-GYO Lab 2025:東須磨漁業振興会のみなさんフォトレポート

2025年に始動した「KOBE NOU-GYO Lab」(神戸農漁ラボ)
農家さんや漁師さんが“体験プログラム”をつくることで、もっと一次産業に関心をもつ方、一次産業に関わる人を増やそうという取り組みです。
2025年度は11のプログラムが実現に向けて動き出しています。
今回は、体験プログラムの様子をお伝えします。vol.2は東須磨漁業振興会のみなさんです。

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東須磨漁業振興会・山田水産/山田幸治さん

海を良くしていくために、一般の人々にも漁業や海に関心を持ってもらい、共に海を守っていく気運をつくりたいとご応募いただいた漁師の山田さん。
・食育の一環として、150人ほどで網を引く「地引き網体験」を提供できる準備は整いつつある。
・既に、ある小学校から声がかかっており、安全面や教育的な観点も含めたプログラム構成を検討したい。
・将来的に、他の学校に来てもらうための説明資料や仕組みづくりを考えていきたい。
といった話し合いの中で、実際に小学校の受け入れを行いました。

9月某日。まだまだ真夏のような暑さの中、須磨海岸に子どもたちが集まってくれました。電車の駅から歩いていけるのが須磨海岸の強みです。

松林の日陰の中で漁協の方の挨拶や注意事項を聞き、砂浜に向かいます。

漁師さんが事前に海に網を広げてくれています。両サイド2か所に分かれ、地引網のスタートです!

みんなで声を掛け合いながら、一生懸命網を引っ張ります。少しずつ少しずつ、網が砂浜に上がってきます。
すると、網の中から魚が跳ねる様子が。「魚おるでー!」の子どもたちのワクワクした声が響きます。

無事に網が砂浜に引き上げられると、その中にはたくさんの魚が。漁師さんが仕分けをする姿に、子どもたちの目も釘付けです。

魚の仕分けが終わると、松林に戻りお茶休憩。その後、水槽の中にこの須磨の海で獲れた魚を入れてもらい、魚のことを教えてもらいます。

あっという間に解散の時間。漁師さんから海のことについてお話をして、地引網体験は終了となりました。

後日、山田さんと神戸農漁ラボ事務局で振り返りを行い、
・日陰の場所やトイレの場所といった子どもたちの安全や健康管理の面
・スムーズに進行するための、漁師さんチームの配置
・漁師さんがどのタイミングでどのようなことを伝えるか
などについて話し合いをしました。

また神戸農漁ラボ事務局では、神戸市の教育委員会のみなさんにもヒアリングを行い、どういった形であれば学校側が手を挙げやすいかについてや、その説明資料についてアドバイスもいただきました。

今後は、説明資料の作成や、受け入れの金額等について検討を進めていきます。

撮影:阪下滉成